感謝と怒りのガレット

先日、劇場の合間に銀シャリの鰻さんに話しかけられた。

「ZAZY最近怒ってるか？」

「いやああんまり怒ってないですね」

「怒らなあかんで」

「そうですか」

「やっぱりな、怒ってないとエネルギーが出ないねん」

そこからエネルギータイプの話になり、この仕事するにあたり「モテたいエネルギー」の人間や「誰よりも稼ぎたいエネルギー」の人間は、チャージせずとも、無限にエネルギーが湧いてくる。でも、そうじゃない人間は、エネルギーをチャージしないと。云々。

「怒っていけよ、ZAZY。」

確かに、ゴリゴリやっていた頃は、理不尽な R1や吉本のルールや、あり得ない編集をするディレクターや、結果も出てないのに家でゴロゴロしてるママタルトのひわちゃんや、しんいちの芸歴違反や、自分のふがいなさや、全てに怒りを向けていた。

でも、去年、ビジネス書や哲学書を読みあさり、どうやら今までのZAZYには、人間として他人を思いやる気持ちと感謝が薄いと気付いて、感謝を覚えた。どこか穏やかになった。

その上で、怒っていけ！と。確かに、何かに怒っている人間と可哀想な人間は面白い。エネルギーにもなる。

なるほど、。人間としての感謝と芸人としての怒りの両立か。

今日のお昼頃、外苑前に出かける用事があったので人生ではじめてランチでガレットを食べた。

洗練された街でナイフとフォークで食べるガレットは、香ばしさがあり生地と具材のマリアージュが最高だった。店内もお洒落で品のある人間ばかり。こういう生活を週一くらいでやっていきたいという目標もできた。店員さんと美味しいガレットに感謝。ありがとう。

おい！！！なんで箸ないねん！！美味いか知らんけどこんな目玉焼きを生地に乗せただけのやつが2000円弱もするねん！量も足らんのじゃ！他の客も、外苑前ぶってるだけでホンマは親子丼と蕎麦のセット食いたいんやろ！！全員自分にウソついてる空間やんけカス！！

感情が揺さぶられた。怒りをくれたガレットありがとうな！！

何が感謝じゃボケ！！！食い物として薄いんじゃ！！

美味すぎ！ご馳走様でした。